プレゼン中の孤独な暗闇を照らす灯台の光。YES/NOで答えるリアルタイムアンケートサービスを作った。

Web会議にて。
自分「ここまで何か質問はありますか?」
観衆「シーーーーーン」
自分「で、では、説明を続けますね...」
このように、誰からも反応がなく寂しい思いをしたことはありませんか?
私はよくあります...つらい。。

Web会議でのプレゼンは参加者が多いほど孤独

ウチの会社では、Web会議で誰かがプレゼンしているときに自分のマイクをオフにする暗黙のルールがあります。
そうしないと雑音が入って話が聞き取りづらくなるから。
特に大人数の会議では雑音が入りやすいためマイクオフが重要です。
ただプレゼンする側としては、無音の中で話をするので、場の空気がわからず孤独感がハンパないです。
笑いは取れているか?
聞き手は退屈になっていないか?
自分の言ってることは伝わっているのか?
などの不安に襲われます。
たとえるなら、灯台の光もない暗闇を一人で航海してるような感覚です。

で、その孤独に耐えきれず「ここまでどうです?質問あります?」みたいなオープンな質問を急にすると、冒頭のような無反応を喰らい、さらに孤独になります。。
プレゼンする側としては、とにかく聞き手の反応や空気感が知りたいんです。
退屈に感じてるなら、早くそれを知りたい。
そして軌道を修正したい。

聞き手の空気感を手軽に知る方法はないものか...

聞き手の反応を知るなら、質問を投げかけてみるのが良いです。
質疑応答をするサービスにslidoがありますが、これはテキストで返答を得るためテンポが悪い。

www.sli.do

今はもっとカジュアルにテンポよく聞き手の意見を知りたいんです。
例えば「このプレゼン内容、既に知ってたりする人います?」て質問に対して、YES!とかNO!くらいの反応で十分。 それさえわかれば無駄な説明を省略したり、逆に伝わってないところを詳しく説明したりして、軌道を修正できる。
聞き手の状況に合わせて話すことができれば、プレゼンする側も安心できる。

で、そうゆうサービスが見つからなかった自分で作りました。

YESかNOかで答えるだけのテンポの良いアンケートサービス「スイッチオン」

naosim.github.io 「スイッチオン」はプレゼンする側の質問に対して聞き手がYESかNOで回答し、その結果をリアルタイムに表示するサービスです。
slidoなどのちゃんとした質疑応答をするモノとは違い、サッと質問して、サッと答えるテンポの良さが特徴です。
テンポよく聞き手の意見を聞き、それに応じて説明の仕方を修正できます。
下記動画がそのデモです。
左のウィンドウがプレゼン者の画面、右の小さい2つのウィンドウが聞き手です。
聞き手がYESやNOで回答すると、それがプレゼン者の画面にリアルタイムで反映されます。

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集計途中の状態は非表示にもできます。
集計結果を隠しておいて、最後に「結果はこちら!ドン!」とか言って出す場合に使います。
話を盛り上げたい時は是非。

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始め方

このサービスを利用するにはリアルタイムにデータ通信をするWebSocketサーバが必要です。
今回は無料で試せるWebSocket.INを使う方法を紹介します。

  1. Websocket.INの無料アカウントを作る
    下記サイトでアカウントを作ります。
    いくつかプランを選べますが今回は無料の「Free」を選びます。www.websocket.in

  2. APIKeyを生成する
    次に右上の「Settings」から設定画面へ移動します。
    次に左側の「APIKeys」を選択し、「Create a new API Key」に任意の名前をつけて生成します。とりあえず今回は名前を「mytest」にしました。
    APIKeyは「Current API Keys」の「iマーク」のボタンを押すと表示されます。APIKeyはあとで使うのでどこかにメモっておいてください。

  3. アンケートシステム「スイッチオン」で部屋を作る
    「スイッチオン」は聞き手と対話的にアンケートをとるので、そのための部屋を作ります。
    下記サイトへ移動し、先ほどメモったAPIKeyを入力し、OKボタンを押します。 naosim.github.io

次に、任意の部屋番号を入力します。
とりあえず「1」と入力すればOKです。
これで部屋ができました。

あとは聞き手に画面下側の観衆用URLを伝えて、部屋に入ってもらえば準備完了です。

新人向けの説明会で使ってみたら孤独感がなくなった

会社で新人さんに業務を説明する会議がありました。時間は90分。 新人さんとは年齢が一回り以上も離れてるので「わからないことがあったら質問してね?」と言っても質問が出にくいです。 そこで早速このシステムを使ってみました。
「xxについて知ってる人、スイッチオーーン」とか言って、反応をみながら説明をしていきます。

結果は大成功。
説明中にジョジョネタは一切伝わらないことがわかり、軌道修正できた。
話してる最中の孤独感もなく、楽しく進めることができました。
こりゃ〜孤独な暗闇を照らす灯台の光じゃ〜〜〜〜〜w

まとめ

YES/NOでテンポよく答えるアンケートサービスを作った。
プレゼン中に使ったら、聞き手の状況をいい感じに把握でき、孤独感がなくなった。
Web会議のプレゼンで孤独を味わってる人は是非使ってみてください。